1歳未満の乳児に対する麻疹のワクチン接種について（当クリニックの方針）｜糀谷こどもクリニック｜糀谷駅、蒲田駅近く

4月に入り、外国人観光客から持ち込まれた麻疹が沖縄を中心として小流行となっていることがニュースでも報道されています。

当クリニックにもそのことに関連して以下の問い合わせが非常に多くなっています。

①1歳前の乳児だが、麻疹のワクチンは接種可能か？

②成人だが麻疹のワクチン接種は可能か、あるいは接種すべきか？

①に関してですが、当クリニックとしては6か月を過ぎた乳児には、家族の同意のもと「自費」で接種可能としています。

ただし、現在麻疹単独のワクチンの在庫が少なく、極めて入手困難となっており、当クリニックで接種する場合は「麻疹・風疹の混合ワクチン（MRワクチン）」を接種していただくことになります。

また、1歳未満で接種したMRワクチンの抗体獲得は1歳以上で接種した場合に比べて弱いことも指摘されていますので、1歳未満で接種した場合でも、1歳過ぎたらもう一度（年長時にもう1回接種するので、生涯3回接種）MRワクチンを公費で受けることをお勧めします。

②に関しても当クリニックでは同意のもと、「自費」で接種可能です。

過去に麻疹に罹患したことが確実な方、2回以上麻疹のワクチンを接種した方（平成3年以降は２回接種が定期）以外で、流行地に行かざるを得ない方は接種が望ましいと思われますが、抗体獲得までには数週間を要しますので直前の接種では効果不十分であることにご留意ください。