シナジスはRSウイルス感染症が重症化するのを予防するお薬(モノクローナル抗体製剤)ですが、近くのクリニックで取り扱っているところは多くはなく、接種のために遠方の総合病院を受診しないといけない患者さんもいらっしゃると思います。
また接種できる曜日が限定されている場合もあり、なかなか予定が合わないことも少なくないと思います。
当院では、このような患者さんが困らないようにシナジス接種も行いますので、ぜひご活用ください。
接種開始
RSウイルス感染流行時期に入る7月から(翌年4月まで)です。
接種日
平日14:00-15:30で接種を行います。
*ワクチン健診専用時間帯で接種いたします。初診時には紹介先病院からの紹介状をご持参ください。
シナジスとは…
シナジスは、RSウイルス感染症にかかったときに、症状が重くなる(重症化)のを予防するお薬(モノクローナル抗体製剤)で、RSウイルスに対するワクチンではありません。
このお薬は、すべてのお子さんが対象(保険適応)となるわけではなく、『RSウイルスに感染したときに重症化しやすいお子さん』が対象となります。
シナジス接種の対象となるお子さん
- 早産
妊娠28週以下:RSウイルス感染流行期(8月)に生後12ヶ月以下
妊娠29-35週以下:RSウイルス感染流行期(8月)に生後6ヶ月以下
- 気管支肺異形成症
- 先天性心疾患
- 免疫不全
- ダウン症
*対象かどうかなどご不明な場合には、クリニックに直接お問い合わせください。
RSウイルス感染症とは…
RSウイルスは、主に冬に流行するかぜの原因となるウイルスです(最近では夏や秋にもみられます)。
RSウイルスは、2歳までにほとんどのお子さんが感染するといわれるほど感染力が強く、1歳までの乳児が感染すると症状が重篤になる場合があります。
通常は、38~39度の発熱、鼻汁、咳嗽といった「いわゆるかぜ症状」ですが、ぜーぜー(喘鳴)がひどくなる「細気管支炎」という状態や、呼吸困難となり酸素投与や呼吸器管理を要する状態に陥る場合があります。
早産で生まれたお子さんや、肺や心臓に病気をかかえるお子さんの場合にはとくに注意が必要です。
シナジスの具体的な接種方法
RSウイルスが主に流行する7月から翌年4月までの間、月1回の注射を受けていただきます。
ほかのワクチンと同時に接種することが可能です。